私が洋楽をかっこよく歌えるようになるためにやっている練習法【英語取得にもオススメ】
さて、体質のせいで思うように活用できていませんが、瀬道はTOEICの点数は960あります。(数年前に受験)そして留学から帰ってきてそのまま受けてこの点数だったので、これといって伝授できる勉強法は無く……強いて言えば、「英語で歌えるように練習したのは役に立ったなぁ」というくらいです。
小さい頃合唱団に入っていたりと、もともと歌うのは好きだったのですが、好きな曲があったら、歌えるようになるまでその曲を「特訓」する子供でした(笑)。そして英語の曲でも同じ事をしており、これが後から英会話の取得に非常に役に立ったと思っています。
そのため洋楽の歌唱スキル取得は、特に歌うのが好きな方なら超オススメなのですが、怖気付いてしまう人も多いようですね。なので今回は、洋楽をかっこよく歌えるようになるための、オススメの練習法をお伝えします。
練習前のマインドセット
練習法をお伝えする前に言っておきたいことがあります。それは、「英語が話せれば洋楽なんか簡単に歌えるだろう」と思われる方に対してなのですが、無理ですよ?(笑)
TOEIC900点台もあれば、音感・リズム感さえあれば何回か聞けば歌えるだろうと思われるかもしれませんが、少なくとも私は無理です。何回聞いたって、実際歌詞を読むまで何言ってるか分からないことが殆どです。頭に入ってくるのはせいぜいサビくらい。Ed SheeranのShape of Youも、ちゃんと歌詞を調べるまで「I’m in love with your body~」のところしか聞き取れず、「酷い歌詞だな〜……身体だけかい!!」(笑)と思っておりました。
でも、皆さん気づいて欲しいのが、これって日本語でも同じですよね?という事です。歌によると思うのですが、難易度の高い歌は歌詞を見て、言葉を乗せるタイミングを何度も練習する必要があるはずです。私は米津玄師さんのLemonもFlamingoも、歌えるようになるまでめっちゃ練習しましたからね?(笑)(カラオケで好評なのでおススメです)
なので、もし洋楽を聞いて「何言ってるかわからーん!!こんなの歌えるわけない!」と思っている方がいれば、大丈夫です、私も同じです。という事を、まずは知っておいてください。その上で、以下の練習方法を試していただければと思います。(因みに日本語の歌の練習でも基本は同じ事してますよ〜)
洋楽練習方法の全体の流れ
- 歌詞を見ながら、曲を再生停止できるような状態にする
- 曲を流しながら歌詞を追って、歌えるところと難しいところを把握する
- 動画の設定で、速度を.75倍速に下げて、難しいところを繰り返し練習する
練習方法詳細
1. 歌詞を見ながら、曲を再生停止できる状態にする
これはもちろん、歌詞を見ながら繰り返し練習できるようにするためなのですが、具体的に私がやっているやり方は以下の通りです。
- パソコンでブラウザを二つ開いて、左右に片方ずつ表示する
- 片方で歌の歌詞を検索して開き、もう片方でYouTubeの動画を開く
スマホだったらiTuneで流しながら歌詞の検索画面を見ればいいのですが、曲が速いものだと、最初のうちは曲を再生する速度を落としたいので、パソコンでYouTubeを使うのがオススメです。もちろんそのままの速度でよければスマホでも問題ないでしょう。私はプレミアムに入っていないので画面を閉じたら曲が止まってしまうのですが、入っていれば出来るのかな?誰か教えて下さい(笑)
歌詞付きの動画だけを使ってもいいのですが、私は視覚的にどこを歌っているのか、次になんの歌詞が来るのか、どこが繰り返しで覚えなくてもいいのかを見えるようにしておきたいので、あまり好きではありません。
因みに、カタカナでの読み方や、息継ぎのタイミング、音程の気をつける箇所、等々メモをしたい方は、歌詞をプリントアウトしてしまった方が早いかもしれません。打ち込んでも良いですが、手書きの方がいいかもですね。特に最初はこれがいいでしょう。色々試して、ご自分でやり易い方法を見つけてみて下さい。
しかし良い時代になりましたよねぇ……(しみじみ)。昔はラジカセの巻き戻しボタンに手を置いたまま歌詞カードを見てやってたり、映画の英語字幕から一時停止して手書きで書き写してやってたりしましたよ?(笑)それに比べたら今は何と効率よく練習出来る事か!
2. 曲を流しながら歌詞を追って、歌えるところと難しいところを把握する
ここで、まずは簡単なところ(読みながら歌ってしまえば歌える場所、つまり何を言っているのかわかればすむところ)を把握し、練習が必要なところ(口が回らない、音程が取りにくい等々)を見つけ出します。
簡単なところは、歌詞を覚えたいのであれば後に暗記が必要ですが、カラオケは歌詞が出るので大丈夫ですね。
「ここで躓く!」「難しい!」と思うところがわかったら、早速その部分に取り掛かります。
3. 動画の設定で、速度を.75倍速に下げて、難しいところを繰り返し練習する
ここがYouTubeを使う最大の利点ですが、動画の再生速度を下げてゆっくり聞けるようにします。動画の画面をいじると右下のあたりに出てくる設定(スマホだと右腕の三つの点)から、「再生速度」を選び、0.75倍速(もしくは0.5倍速)を選択します。そして、難しいところから再生し、画面上のスクロールバーをタップ、もしくはキーボードの左を押して巻き戻し、同じところから繰り返し再生して練習するのです。ゆっくりの速度で歌えなければ、絶対に早くは歌えません。まずはこの速度で歌えるようになりましょう。
繰り返し練習する重要性
言葉がわかったからと言ってカラオケで歌えるかと言うと、実はそうでもありません。と、言うのも、歌うという行為は、つまるところ身体のコントロールであり、スポーツと同じだからです。そしてもっと突き詰めれば、英語、そして日本語でも、「話す」という行為も同じです。頭ではわかっていても、いざという時に無意識に身体が動くかというと、そうでは無いのです。だからテニスや野球の選手は、繰り返し素振りをしたり投球練習をするのです。なので、英語でとっさに口が動くようにするには繰り返しその言葉を言うしかなく、歌の練習はそれにうってつけなのです。これが、英会話に洋楽の取得がオススメな理由です。
繰り返し練習する時に頭に入れておくコツ
英語の歌詞がわかって、それからそれが読めれば歌えるかというと、これも実はそうはいきません。と、言うのも、英語の歌詞で書かれているとおりに歌っていない事もあれば、短縮されていることもあるからです。歌詞がAndから始まっているのに言っていなかったり、ofのFが殆ど発音されていなかったりは良くあります。なので、歌詞を見ながら、よく確認する必要があります。
それから気を付けたいのが、「どの音節がリズムを刻んでいるか」、です。言葉の二つの音節に二つの音が割り振られていることもあれば、一つの音で収まっていることもあるので、注意が必要なのです。
例えば、P!NKのSo What(10年前の曲なのに何故日本のランキングに入ってるのかと思ったら、ドラマに使われてたんですね〜)の2番のAメロにある、
At least he’ll know how to hit(最低でも彼は打ち方は知ってる)
ですが、普通に読みを書くとすれば「アッ リースト ヒル ノウ ハウトゥ ヒッ」ですが、歌ではこんな丁寧に発音していません(笑)。あえてカタカナ読みで書くとすれば、「リスティルノハートゥヒー♫」ですかね……(なんのこっちゃ(笑))
そんな訳で、英語の歌詞を見ながらも、「どう聞こえるか」を大切にして、それをメモすると良いでしょう。特に子音で終わる(rやs)言葉は日本語にはあまり無いので発音しづらいでしょうね。なので、まずは
- 「タタタターンタッ」と言うようなリズムだけを取れるようにして、
- その後にリズムを刻んでいる音を発音できるようにし、
- 余裕ができたらその間に入っている音を発音できるように練習する、
といったように意識するといいと思います。
あとがき
いかがだったでしょうか。TOEIC高得点者が、好きな曲をカラオケで気持ち良く歌うために行なっている陰の努力、ご理解頂けましたでしょうか?(笑)「あの人は英語が得意だから……」なんて偏見を持たず、日本語でも英語でも、是非ずっと歌いたかったあの曲にチャレンジしてみていただきたいと思います。
因みに私はShape of Youはまだ歌えません(笑)。この曲はAメロが一番難しいので、ここが歌えさえすれば後は簡単です!あそこが口が追いつくようになるまでには、もう数日練習して、口の筋肉をなじませる必要がありそうです。ので、皆さんも私と一緒に、新年会のカラオケでみんなを驚かせられるように頑張りましょう!!(個別のコーチングが欲しい方は是非ご連絡を〜♬)
Have a good time!! And a happy new year ;)
Ed Sheeran - Shape of You [Official Video]
どうでもいい追伸:
この曲はTLCのNo Scrubとかぶるからどうしても聞いている時に違和感があるんですよね。ちなみにNo Scrubの作曲者は、あとからShape of Youの作曲者として追加されています。盗作だとして裁判沙汰になったとかならなかったとか……
そしてこの曲のMVを初めて見たのですが、コメディとして終わっていることに気が付きました……そう来たか(笑)
欧米からクリスマスイルミネーションが流行ったわけ。(留学時代の思い出)
今週のお題「クリスマス」……
最近では日本でもおなじみになってきた、自宅を飾るクリスマスのイルミネーション。私が留学していたのは10年以上前ですが、当時はまだまだ日本には浸透していなかったと思います。アメリカではこれはかなり昔から習慣となっており、留学し始めたばかりの頃はきらびやかな装飾にかなり興奮していました。
クリスマスの前のハロウィーンで既に気合の入れように驚いていましたが(笑)、クリスマスのデコレーションが本格的になってくると、やはりどこか気持ちが沸き立ってきたのを覚えています。
ある日ホストママに、
「イチカ、一緒に来ない?」
と誘われ、どこに行くのかと問うと、
「クリスマスのデコレーションを見にドライブに行くのよ!」
と言われました……。やはり気合の入っているお家や区画は、現地の人でも一見の価値があったようです(笑)。
ところでみなさんは、どうして欧米でこの文化が流行ったのだと思います?
当時私が考えたついた理由の一つは、「緯度が高いから」でした。
どういうことかと言いますと、緯度の高いアメリカ北部や北欧の地域は、夏は昼の時間が長いけれども、当然冬は夜の時間が長くなります。例えば本日12月24日の、シアトルの日の出は午前7時56分となっており、日の入りは午後4時21分です。通常の時間に登校・出勤しても、まだ真っ暗なのです。朝日とともにお目覚め、とは行かないのです。そして学校・仕事が終わる頃には既に日が暮れている。「そりゃー鬱にもなるわー……」と、当時は思いました。
寒くて暗い、そしてアメリカは広く、郊外に出れば家はまばらで道は真っ暗闇、(おまけにシアトル付近は冬に雨が多い、)そんな中暮らしていると、ポツリポツリと見える家々が明るくカラフルに、お菓子やおもちゃの様に飾られていると、ほっと和んで安心出来るのです。
私のホームステイ先はそこまで外観の装飾には投資をしていませんでしたが、室内には大きなクリスマスツリーが有り、玄関先のポーチには電飾が飾られていました。学校が終わって車で帰ると、闇の中ぽうっと浮かび上がる、窓から見えるクリスマスツリーと電飾の幻想的な明かりに、当時はとても癒やされていました。
そんなわけで、「クリスマスデコレーションは暗い冬を乗り切るために必須の精神安定剤」説でした(笑)。
Merry Christmas!!
イケメンが解説する脚本の書き方が超わかりやすかったので超訳した。
何を学ぶにしても、やはり動画は強い。と思う今日このごろ。
やっぱり視覚から入ってくる情報って覚えやすいですよね~。
そんなわけで、物語の書き方を勉強しようと無料のコンテンツをネットで漁っていたところ、とても素晴らしいYouTubeチャンネルを見つけました。
小説ではなく、映画の脚本の書き方に絞って解説していますが、駆け出し小説家にもめちゃくちゃ参考になりました。
この方のコンテンツの何が素晴らしいかと言うと、
- 出し惜しみしないで要点を簡潔にまとめている
というところです。
そんなTyler Mowery(タイラー・モウェリー)さんのチャンネルがこちら↓
(小声:ええそうですよイケメンですよ目の保養ですよええ。)(小声:本人が喋ってる動画もありますよ奥様念の為。)
どこから見つけたのかは忘れましたが、最初に見た動画がこちらでした。
『ストーリー・サークルを使って物語を構成する』(英語)
(小声:こういう映画の画像使って作ってる動画よく見るけど大丈夫なのかなぁ……一応クレジット書いてあるけど有りなのかなぁ……)
と、言うわけで以下は、私が超参考になったと感じたこの動画の超訳となります。長いと思いますが、自分メモ的な意味でも書いておきたいので、皆様の参考にもしていただけたら幸いです。*1
『ストーリー・サークルを使って物語を構成する』を勝手に超訳!!
物語には「構成」が必要という考え方には賛否両論あるけど、僕は脚本家の役には立つと思う。しかも、
- 物語全体
- 幕
- シーン
のそれぞれに適用できるんだ。
今回は物語の必須要素がどんなものかを説明して、それをどう執筆に役立てられるのかを提案しよう。
まず伝統的なシド・フィールドの「三幕構成」。
- 第一幕 25% 舞台を設定して主人公が旅に出る
- 第二幕 50% 主人公が障害にぶつかったり学んだり失敗したりしながらゴールに近づく
- 第三幕 25% クライマックスと問題の解決
これだとみんな、大体第二幕を書くところで躓くんだよね。僕もよく映画を見ていて、上手く行っていないなぁと感じることがある。それって、第二幕の目標がはっきりしていないからだと思うんだ。
だから、物語の必須要素を知る必要がある。ダン・ハーモン(アニメやTVドラマの脚本家)は、それをストーリー・サークルと呼ばれる図に凝縮したんだ。
ストーリー・サークルは8つのセクションに分けられる。
- YOU:主人公は快適な環境にいる
- NEED:しかし何かが必要になる
- GO:不慣れな環境に行く
- SEARCH:探索し環境に慣れる
- FIND:欲しかったものを発見
- TAKE:高い代償を支払い入手
- RETURN:慣れた環境に戻る
- CHANGE:変化を伴って
(日本語だったら「彼は欲しかったので出かけて探し、見つけて支払い、帰ったら別人だった」とか覚えたらいいですかね?)
例:ダークナイト(原題: The Dark Knight)2008年
- YOU:主人公はバットマン
- NEED:①ゴッサムの平和②ハービーをバットマンの代わりにして引退したい
- GO:今までと違う敵、ジョーカーが現れる
- SEARCH:それを受けて立ち向かう
- FIND:ジョーカーを捕まえる
- TAKE:レイチェルを失う
- RETURN:再び戦いの世界へ、ジョーカーを倒す
- CHANGE:自分の信念を曲げて、狂ったハービーを倒す
この構成に沿わないものももちろんあるけど、これの通りにやらなきゃいけないっていうよりは、
どこかしらこの構成らしい骨組みがないと、物語として認識できない
ってハーマンは言ってるよ。
そしてこの構成は、物語全体だけじゃなくて、それぞれの「幕」にも適用できるんだ。ダークナイトの物語を見てみると、実は三幕ではなく四幕で構成されているんだ。
例:ダークナイト
第一幕 雑魚をやっつけられるか?
- YOU:主人公はバットマン
- NEED:ゴッサムの平和のために雑魚をやっつけたい
- GO:アジア系ギャングのラオが相手に
- SEARCH:ラオを捕まえるために香港へ向かう
- FIND:ラオが捕まって、ゴッサムは平和に
- TAKE:人気になったバットマンのモノマネが殺される
- RETURN:再び平和のために戦う日々へ、レイチェルを助けるかジョーカーを捕まえるかの選択を強いられる(次の幕への鍵となる)→捕縛失敗=物語が終わらず次に進む
- CHANGE:ジョーカーが手強いことに気付く
第二幕 ジョーカーをやっつけられるか?
- YOU:主人公はバットマン(変わらず)
- NEED:ゴッサムの平和のためにジョーカーをやっつけたい
- GO:協力者であるゴードンが撃たれる
- SEARCH:ジョーカーを追う、ハービーがバットマンだと名乗りを上げて捕まる
- FIND:ハービーを捕まえに来たジョーカーを捕まえる
- TAKE:レイチェルが殺される、ジョーカーが逃げる
- RETURN:再び平和のために戦う日々へ
- CHANGE:レイチェルの死による精神的なダメージ
第三幕
- YOU:主人公はバットマン(変わらず)
- NEED:ゴッサムの平和のためにジョーカーをやっつけたい(変わらず)
- GO:リースという弁護士がバットマンの正体を明かすと言い出す
- SEARCH:ジョーカーがリースを狙うので止めようとする
- FIND:ゴードンと協力してリースを狙う警官を止める
- TAKE:ジョーカーの実の狙いであるハービーが消える
- RETURN:再び平和のために戦う日々へ
- CHANGE:(無し)
第四幕
- YOU:主人公はバットマン(変わらず)
- NEED:ゴッサムの平和のためにジョーカーをやっつけたい(変わらず)
- GO:フェリーが乗っ取られ、人質と犯人が入れ替わる
- SEARCH:人質が警官に撃たれないようにする
- FIND:ジョーカーを捕まえる
- TAKE:病院から消えたハービーがゴードンの家族を人質に
- (ここだけ他の三幕と違って「戻らない」)ついにゴッサムの平和を手に入れる
- CHANGE:平和のために自分の信念を曲げて、ハービーを殺した事実
そして同じように、ストーリー・サークルはシーンにも適用できる。
シーンの定義:物語の対立の中で、通常はある一箇所で起こる、物語を新しい方向に持っていく(もしくは新しい情報をもたらす)、モーメントの連なり。
例:「ダークナイト」の第一幕、パーティーのシーン(RETURNの付近)
- YOU:主人公はブルース
- NEED:バットマンを辞めたいので代わりにハービーを正義のヒーローに。彼の為にファンドレイザーを開く
- GO:ジョーカーが割り込んでくる
- SEARCH:バットマンになって捕まえようとする
- FIND:力で圧倒して制圧
- TAKE:レイチェルが人質に
- RETURN:レイチェルを助ける(ここがRETURNに当てはまるかは議論の的)
- CHANGE:ジョーカーの手強さを知る
そんなわけでストーリー・サークルは非常に便利だけど、あくまで観客に物語を物語として認識させるために必要なのであって、もちろんこれに沿ってるからって必ず良い物語になるとは限らないんだ。
じゃあ何が必要かって?偉大な脚本家であるチャーリー・カウフマンは言ってるよ。
君が「誰か」を言いなさい。
はっきり言うんだ。
人生における毎日で、そして君の作品の中で。
亡くなってしまった誰かに、
まだ生まれていない誰かに、
500年後に生まれる誰かに。
君が書いたものは、君の時間の記録になる。
そうならざるを得ないんだ。それ以上に、君が「自分自身が誰か」ということに正直であれば、一人ぼっちの世界で寂しい誰かを救うことが出来る。
なぜなら彼らは、君の中に「彼」を見つけることが出来るから。
それが彼らの希望になるから。
彼が言っているのは物語の目的に関してだ。物語を書くことは君が誰なのかを見つける旅になり、物語は君が何を言いたいのかを伝えることになる。これが良い物語と「それなり」の物語を分けるところなんだ。
脚本を書くということは、自分が知らないことを語るということだ。物事の深淵に足を踏み入れるということだ。
「普通の」物語は、この「深淵」に踏み入れずに書かれたものだ。自分が何に苦しんでいるのか、自分はどう世界を見ているのか、人類に対する新しい見方を提供できたら、その物語は素晴らしいものになるだろう。ストーリー・サークルはそのための便利な道具なんだ。
良い構成は、商業的ゴミ作品に対抗する上で貴方が使える最良の武器になる。なぜなら資金がかからないから。それは人々の本能が求めるものであり、観客にとっては重要なことだ。
―ダン・ハーマン
ストーリー・サークルは物語にフォーカス、明確さ、リズムを与える為に役立つし、自分や他人の作品を分析するためにも便利だ。
まとめると、
- 自分が誰かをさらけ出し
- (ストーリー・サークルを使って)欠点を正し
- 正直な物語を造れ
ってことだね。
(終)
訳者あとがき
翻訳疲れました。(笑)でも夢中でやってました!!あー、こういう翻訳を仕事でやりたかった……(←産業翻訳止まり)
私はずっと物語を造りたいとは思いつつ、シーンしか浮かんでこない人間だったので、最初にUdemyでマイケル・ハウゲとクリストファー・ヴォルガ―の「英雄の2つの旅」というレクチャーを見つけた時は、「これで書ける!!」と興奮しました。
(アマゾンでは見つからなかったけど、なぜかAudibleでは聞けるw)
が、しかし、説明が詳しすぎたのか、講師が二人いて似たようなことを話してるからか、なかなか上手く適用出来ずにいました。
そして、今回訳したモウェリーさんの簡潔に、しかも例を挟んでまとめられたビデオは衝撃的でした!そしてこのおかげで温めていた2つのアイデアのプロットがものの数日で完成してしまい、2度びっくり。私はまだまだ作家としては初心者で、他にもいろいろ参考書を読んではいるのですが、私の成長に確実なブレイクスルーを与えてくれたこのビデオには感謝しかありません。
ストーリー・サークルそのものに関しては、ダン・ハーモン氏本人が詳しく説明しているので、機会があれば詳細も訳してみたいです。↓
私の作家としての人生は始まったばかりですが、これも成長の記録になるでしょう。同じ用に作家を目指し、プロット作成に困っている方の参考になったらうれしいなぁ♫
では今回はこれにて。
Have a happy writing!!